植木の手入れを今年から新宿区のシルバー人材センターに頼んだ。大正解。かなりのお年のおばあさん二人がやってきたが,すごいのなんのって,驚いた。
従来,植木の剪定は会社組織の植木屋に頼んでいた。ネクタイをした営業マンが施行図面入りの見積書を出してくれるという植木屋らしからぬところが面白かったのだが,近年どんどんサービスが低下。高所作業車やゴミトラックというような大げさな機械化だけは進んでいるのだが,肝心のお仕事が「お役所仕事」。「見積もりには入っていません」と言って時間が早めに終わっても余分なことは一切しない。そのくせ見積もりに入っている木を斬り忘れていたりなんかする。今年は新宿区役所の「シルバー人材センター」に頼んでみた。
区役所に電話をかけると区役所が手が空いている植木剪定の技術を持った高齢者に取り次いでくれる。下見の後,仕事の前日に区役所がはしごなどの道具を搬入。当日は「シルバー人材」が自転車でお越しになる。なんと散人より遥かに(?)お年寄りのお婆さんたち二人だった!
このお婆さんたちがすごいのだ。高いヤマモモやマキに平気で登る。小さくって体重が軽いから散人だったら絶対折れてしまうような枝にも伝って行って先を剪定する。丁寧な仕事ぶり。切った枝は片端からもう一人のお婆さんが短くそろえて袋詰めにする(剪定枝は持ち帰らない,施主が燃えるゴミとして出す)。朝から晩まで一日働き通し。いやはや,感心しました。
おまけに経済的。いままでの剪定サービス会社より三分の一以下のお値段で済んだ。事務経費や中間管理職のお給料を払わないと,これだけ費用削減が可能なのだ。
散人はすっかり満足して,箒で葉っぱを掃いたりなんかしてお手伝い。今日はいい運動になりました。